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📖 完全初心者ガイド

サプリメント入門ガイド

「何を・いつ・どれだけ」摂ればいいか。科学的根拠に基づいて、安全かつ効果的なサプリメント生活を始めましょう。

🥗 食事とサプリの優先順位

大原則: 食事 → トレーニング → 睡眠 → サプリの順番

サプリメントは「補助」であり「代替」ではありません。どれだけ良いサプリを摂っても、食事・運動・睡眠が整っていなければ効果は限定的です。

🍳
1

食事

タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取。体重×1.6〜2.2gのタンパク質が筋肥大の土台。

🏋️
2

トレーニング

正しいフォームと漸進的過負荷(Progressive Overload)。筋成長の刺激源はトレーニングそのもの。

😴
3

睡眠

7〜9時間の質の高い睡眠が成長ホルモン分泌と筋タンパク質合成を最大化。サプリより重要。

💊
4

サプリ

ここまで整ってからサプリの出番。食事では賄いにくい成分を効率よく補完する役割。

🚀 まず何から始める?

数百種類あるサプリメントの中で、エビデンスが確立された3成分だけに絞ります。それ以外は「食事と睡眠が完璧になってから」で十分です。

1

クレアチンモノハイドレート

エビデンスグレード A 詳細 →

最も研究されたサプリメント。筋力・パワーを5〜10%向上させ、長期的な筋肥大も促進。安全性も最高レベル。

推奨用量

5g/日

摂取タイミング

いつでもOK(毎日続けることが最重要)

コスト目安

〜1,000円/月

💡

タイミングはいつでも構いません。「毎日飲む」習慣化が最優先。水分を1日2L以上摂ること。

2

カフェイン

エビデンスグレード A 詳細 →

集中力・持久力・筋力パフォーマンスをトレーニング当日に向上させる。コーヒーでも十分。

推奨用量

体重×3〜4mg(70kgなら210〜280mg)

摂取タイミング

トレーニング30〜45分前

コスト目安

コーヒーなら0円

💡

就寝6時間前以降は避ける。毎日摂ると耐性がつくため、週3〜5回のトレーニング日のみに限定するのが理想。

3

EAA(必須アミノ酸)

エビデンスグレード A 詳細 →

筋タンパク質合成(MPS)を刺激し、トレーニング中の筋分解を抑制。食事からのタンパク質が少ない時は特に有効。

推奨用量

10〜12g

摂取タイミング

トレーニング中(sip形式で少しずつ)

コスト目安

1,500〜3,000円/月

💡

水500mLに溶かして、セット間に少しずつ飲む。ホエイプロテインをポストで飲むなら、EAAとの二重摂取は不要。

⏱️ タイミングの基本

サプリメントは「いつ飲むか」が効果に大きく影響します。3つのフェーズを理解することがすべての基本です。

PRE

プレワークアウト

トレーニング30〜90分前

  • カフェイン(30〜45分前)
  • β-アラニン(30分前)
  • シトルリン(60分前)
  • ビーツエキス(90分前)

目的: パフォーマンスを高める

INTRA

イントラワークアウト

トレーニング中

  • EAA(分割して少しずつ)
  • 電解質(水分と一緒に)
  • クラスターデキストリン(長時間向け)

目的: パフォーマンスを維持する

POST

ポストワークアウト

トレーニング後30分以内

  • クレアチン(糖質と一緒に)
  • ホエイプロテイン
  • HMB(筋分解抑制)
  • アシュワガンダ(回復・睡眠)

目的: 回復と筋合成を最大化する

⚗️ 各成分の吸収時間の目安

カフェイン

ピーク: 30〜45分 持続: 4〜6時間 空腹時は吸収が速い

シトルリンマレート

ピーク: 60分 持続: 2時間 空腹時推奨

ビーツエキス(硝酸塩)

ピーク: 2〜3時間 持続: 4時間 早めの摂取が必要

β-アラニン

ピーク: 30分 持続: 1時間 4週間以上の継続で本来の効果

α-GPC

ピーク: 60分 持続: 3時間 クリアな集中感

🎯 目的別 成分選択フロー

目的によって優先すべき成分が異なります。まず自分のゴールを決めてから選びましょう。

💪

筋力・筋肥大を最大化したい

✅ 優先的に使う

  • • クレアチン(必須)
  • • カフェイン(トレ前)
  • • EAA(トレ中)

💡 余裕があれば追加

  • • β-アラニン(高回数向け)
  • • ベタイン(クレアチンの補助)

⚠️ 注意・避けたい

  • • グルタミン(効果は限定的)
🩸

パンプ・血流を最大化したい

✅ 優先的に使う

  • • シトルリンマレート 8g(トレ60分前)
  • • カフェイン(覚醒を加える)

💡 余裕があれば追加

  • • ビーツエキス(NO二重経路)
  • • アルギニン(※シトルリンで十分)

⚠️ 注意・避けたい

  • • シトルリン+アルギニン同時(冗長)
🏃

持久力・高回数をこなしたい

✅ 優先的に使う

  • • β-アラニン 4g(4週間継続)
  • • カフェイン
  • • EAA+電解質(トレ中)

💡 余裕があれば追加

  • • タウリン(酸化ストレス軽減)
  • • クラスターデキストリン(60分超)

⚠️ 注意・避けたい

  • • β-アラニン+タウリン同時(競合)
🌙

回復を早めてトレ頻度を上げたい

✅ 優先的に使う

  • • クレアチン
  • • EAA
  • • アシュワガンダ(コルチゾール抑制)

💡 余裕があれば追加

  • • HMB(過回復期)
  • • グルタミン(免疫維持)

⚠️ 注意・避けたい

  • • 就寝前のカフェイン
🧠

集中力・マインドマッスル強化

✅ 優先的に使う

  • • カフェイン(覚醒)
  • • L-チロシン(カテコールアミン補充)

💡 余裕があれば追加

  • • α-GPC(アセチルコリン)
  • • クレアチン(認知機能にも効果)

⚠️ 注意・避けたい

  • • 夜間の高用量カフェイン
💰

コスパ最優先で始めたい

✅ 優先的に使う

  • • クレアチン(月1,000円以下)
  • • コーヒー(カフェイン代替)

💡 余裕があれば追加

  • • EAA(次のステップ)

⚠️ 注意・避けたい

  • • 高額なプロプライエタリブレンド製品

💰 予算別おすすめプラン

月2,000円以内

ミニマルスタック

最大コスパ

クレアチン 5g/日

タイミング不問

約800円

コーヒー(カフェイン)

トレ前1〜2杯

既存コスト

費用対効果: ★★★★★

クレアチンとカフェインだけで筋力向上の研究効果の大部分をカバー。これで十分な人も多い。

月5,000円前後

スタンダードスタック

3大エビデンスAサプリ

クレアチン 5g/日

ポスト推奨

約800円

カフェイン 200mg

トレ前45分

約500円

EAA 10〜12g

トレ中sip

約2,500円

費用対効果: ★★★★☆

ほぼすべての筋肥大・パフォーマンス目標をカバー。初心者〜中級者に最もおすすめの構成。

月10,000円前後

アドバンストスタック

本格的な最適化

クレアチン + EAA

基本セット

約3,500円

シトルリン 8g

トレ前60分

約2,000円

β-アラニン 4g

継続必須

約1,000円

アシュワガンダ 600mg

回復強化

約2,000円

費用対効果: ★★★☆☆

収穫逓減の法則により、コストが上がるほど追加効果は小さくなる。中級者以上向け。

🔄 継続と休止のサイクル

サプリメントは「飲み続けるもの」と「サイクルするもの」があります。正しいサイクルで効果を最大化しましょう。

📅 継続摂取が基本の成分

クレアチン

毎日継続(トレ日・非トレ日問わず)

筋肉内クレアチン飽和状態を維持するため

β-アラニン

4〜12週間継続

筋肉内カルノシン濃度が上昇するまで時間が必要

アシュワガンダ

8〜12週間継続後に4週間オフ

アダプトゲン効果は時間をかけて蓄積

⏸️ サイクルを推奨する成分

カフェイン

週3〜5回(トレ日のみ)または2〜4週オン→1週オフ

2〜4週で耐性が形成。1週間のデカフェで感受性を回復

スティミュラント系PWO

毎日使用は避け、重要なトレーニング日のみ

中枢神経の疲労と依存リスクを避ける

よくある間違い TOP7

1

シトルリン + アルギニンの両方を飲む

影響度: 高

シトルリンは体内でアルギニンに変換されます。両方飲むのは冗長で無駄なコストになります。

正しいやり方: シトルリンマレート 6〜8g のみでOK。アルギニンは省きましょう。

2

クレアチンを1週間で辞める

影響度: 高

クレアチンは筋肉内に飽和するまで1〜2週間かかります。即効性がないため効果がないと思い込んで辞めてしまうのが最大の失敗。

正しいやり方: ローディング(20g×7日)で飽和を早めるか、5g/日で2週間待つ。継続が絶対。

3

β-アラニンのピリピリを副作用と思って辞める

影響度: 中

パラエステジア(皮膚のピリピリ感)は神経の活性化によるもので完全に無害です。慣れる人がほとんど。

正しいやり方: 1.6g×2〜3回に分割して飲むか、食事と一緒に摂取するとピリピリが軽減します。

4

カフェインを毎日大量に摂る

影響度: 高

2〜4週間で耐性が形成され、同じ用量では効果が薄れます。また依存性・睡眠への影響も。

正しいやり方: トレーニング日のみに限定(週3〜5回)、または4週ごとに1週間のオフ期間を設ける。

5

タウリンとβ-アラニンを同時に飲む

影響度: 中

同じトランスポーター(TauT)を競合して使用するため、吸収効率が下がります。長期的にはタウリン欠乏のリスクも。

正しいやり方: β-アラニンはプレに、タウリンはポストに。最低2時間空けること。

6

ビーツエキスをトレ30分前に飲む

影響度: 中

硝酸塩から一酸化窒素(NO)への変換には2〜3時間かかります。30分前では効果がピークに達しません。

正しいやり方: トレーニング90分〜3時間前に摂取。他のプレワークアウトより圧倒的に早く飲む。

7

プロテインとEAAを同時に飲む(ポスト)

影響度: 低

ホエイプロテインにはすでに十分量のEAAが含まれています。ポストで両方飲むのは冗長でコスト増。

正しいやり方: トレ中にEAAを飲んだなら、ポストはホエイプロテインのみで十分。使い分けが重要。

安全な始め方チェックリスト

新しいサプリメントを始める前に、以下の項目を確認してください。

既往疾患(心疾患・腎疾患・甲状腺疾患)がある場合、医師に相談した

必須

服薬中の薬がある場合、相互作用を確認した

必須

1成分ずつ試して自分への影響を確認している(一度に複数開始しない)

必須

成分の正しい用量を確認した(過剰摂取はしない)

必須

食事とトレーニングの基盤が整っている

推奨

第三者機関の品質認証(NSF・Informed Sport等)を確認した

推奨

摂取ログをつけて効果を客観的に評価する

任意

就寝時間を考慮してカフェインの摂取時刻を決めた

推奨

よくある質問 Q&A

Q1 クレアチンは水に溶けにくいですが大丈夫ですか? +

クレアチンモノハイドレートは水に溶けにくいですが、吸収には問題ありません。温かい水を使うか、よくかき混ぜてください。ミクロナイズド(微粒子)タイプを選ぶとより溶けやすくなります。

Q2 カフェインは何時間前まで摂取できますか? +

カフェインの半減期は約5時間です。就寝の6時間前以降は避けるのが推奨です。22時就寝なら16時が最終摂取時刻の目安。個人差があるため、敏感な方はより早めに。

Q3 クレアチンで体重が増えるのはなぜ? +

筋肉細胞内の浸透圧調節により、水分(約1〜2L)が筋肉に引き込まれます。これは「脂肪増加」ではなく「筋肉内の水分増加」です。見た目の筋肉の充実感にもつながります。

Q4 ローディングは必須ですか? +

必須ではありません。ローディング(20g/日×7日)は飽和を早める方法で、ローディングなしで5g/日を継続しても約3〜4週間で同じ飽和状態に達します。胃腸が弱い方にはローディング不要を推奨します。

Q5 サプリメントの効果はいつから出始めますか? +

カフェイン・シトルリン・β-アラニン(パラエステジア)は当日から体感できます。クレアチンは2〜4週間、β-アラニン本来の効果(カルノシン蓄積)は4〜8週間かかります。アシュワガンダのコルチゾール低減効果は4〜8週間。

Q6 プロテインとサプリは一緒に飲んでいいですか? +

ほとんどの場合OK。ただし鉄サプリとカフェインは同時摂取で鉄の吸収が最大40%阻害されます。EAAとホエイの同時ポスト摂取は冗長(使い分けを推奨)。成分の相互作用はStackLabのビルダーで確認できます。

Q7 女性にもサプリメントは有効ですか? +

はい。クレアチン・カフェイン・EAAは男女問わず同様の効果が報告されています。ただし女性はホルモン周期による感受性の変化があるため、カフェインの効果が月経周期によって異なる場合があります。

📚 用語集

MPS (筋タンパク質合成)

Muscle Protein Synthesis。筋肉タンパク質が合成される過程。ロイシンやインスリン刺激で活性化するmTOR経路が中心。

パラエステジア

β-アラニン摂取後に感じる皮膚のピリピリ・チクチク感。無害な神経刺激で、分割摂取で軽減可能。

エルゴジェニックエイド

パフォーマンスを向上させる物質の総称。カフェイン・クレアチンが代表例。エルゴ=仕事、ジェニック=生む。

RCT (ランダム化比較試験)

Randomized Controlled Trial。科学的エビデンスの標準。被験者を無作為に介入群・対照群に分けて効果を検証。

ISSN

International Society of Sports Nutrition(国際スポーツ栄養学会)。定期的に成分のポジションスタンドを発表している。

DOMS

Delayed Onset Muscle Soreness(遅発性筋肉痛)。トレーニング後24〜72時間で現れる筋肉痛。筋損傷の回復過程。

NO (一酸化窒素)

Nitric Oxide。血管拡張シグナル物質。シトルリン・ビーツ摂取で増加し、パンプ感・血流改善に関与。

mTOR

Mechanistic Target of Rapamycin。細胞成長・タンパク質合成を調整するキナーゼ。ロイシン・インスリン・運動刺激で活性化。

ATP

Adenosine Triphosphate(アデノシン三リン酸)。細胞のエネルギー通貨。クレアチンはATP再合成を補助する。

ローディングフェーズ

クレアチン・β-アラニン等の成分を短期間に高用量摂取して、筋肉内濃度を素早く高める方法。

バイオアベイラビリティ

生体利用率。摂取した成分が実際に血中に到達する割合。シトルリンはアルギニンより高い。

HPA軸

視床下部-下垂体-副腎軸。ストレス応答の中枢。アシュワガンダはここを調整してコルチゾールを抑制。

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